家の水道管がもう限界。

もちろん、何年も前から予兆はあったし、放置しているのは気味が悪いと思ってた。。

ホースの中もストレーナーもサビだらけで、

水道管の古い鉄の管がどんどん薄くなっている。

引き直すしかない。

でも、それを誰がやるのか。

普通の家なら、父親がこういうときに率先して動くだろう。

必要なところを確認して、業者に相談して、見積もりを取って、工事の手配をして――

家を守るって、そういうことだと思う。

でも、うちにはそれがない。

何ひとつやらない。

祖母が甘やかしたのか、もともと障害があるのか知らないが、

とにかく、家を維持する責任感というものがまるでない。

家を建てたのは曽祖父で、ローンも払っていない。

だから余計に、何もせずにただ居座っているだけ。

修理もしない、清掃もしない、害獣が天井裏を走り回っていても放置。

屋根の上にまで獣が上がっているのに、何も感じない。

カセットコンロをものだらけの部屋でつかい

酒を飲み、タバコを吸い、

部屋は散らかり放題。

恨み節だけ吐いて生きている姿は、

私にはもう人として気色悪く映る。

あれと身内という絶望感。

こんな家に、大切な物を置いておくのが怖い。

水道管だけじゃない、火事だっていつ起きてもおかしくない。

根深い不信感と軽蔑。

本当は、家のことを守ってくれる親でいてほしかった。

でも現実は、頼れないどころか、自分が怯える存在になっている。

なんでアレが親なんだろう

なんで私が化学物質過敏症でこの家をはなれられないんだろう

なんでほかのひとはこういう悩みがないんだろう

なんでほかのひとたちは仲間や身内がいてたのしく毎日過ごしているのだろう

なんでほかのひとたちは助かって私はドブ池でもがき続けなきゃいけないんだろう

こういうことを、物心ついてからずっと考えていたら

そりゃあ病気にもなるし

自分を認めようとか　物事を明るく受け入れようとか

ひとを信じようとか　そういうことできなくもなりますね。

早く家を建て直したい…。

願いをネットに書くと叶わなくなってしまうのだそうだけど

本当に早く、家を建て直せるようになってほしい。

大事な家を汚すアレが、家から出て行ってほしい。

ばあちゃんやじいちゃんの遺骨、せめて墓に入れてあげたいとも思う。

そういうのすら放置だから。

ほんとうにはずかしい。頼れない。気分がわるい。

どんなにいいことがあっても　ちょっといいきぶんになったとて、

奴が生きている限り

ゴミみたいな人生に引き戻される。

思い出さされる。だから私は旅行が嫌い。

家の現実とのギャップに　死にたくなるからだ