検索

2016年3月31日木曜日

グラフィックデザイナーになるための、面接用ポートフォリオの作り方



グラフィック(DTP)デザイナーを目指す方にアドバイスを書いてみたいと思います。


就職面接の時に使う、ポートフォリオ(作品集)について。


◎サイズはA4もしくはそれ以下


◎15枚程度作品があれば充分


◎作品集にデザイン性を求めなくてもよい


◎A4サイズで5〜10枚ほど、ミニ作品集をつくってホチキスでとめて会社に貰ってもらう


***



◎ファイルのサイズはA4もしくはそれ以下でok


専門学校に通っている時に、A3で!大きいほうがいい!と言われて、
無理して東急ハンズでA3ファイルを買いに行ったのですが、、


移動中、面接中も、邪魔になります。


大きく引き伸ばされたことによって目立つアラを
目の前で見られて恥ずかしかったです。
アナログの作品は特に…。

ですので、A4サイズで充分だと思います。

A5サイズでも採用された経験があるので、
サイズは関係ないのかな、という感じがします。


***


◎15枚程度作品があれば充分


学校で
いっぱい見せろ作品つくれ!
やる気あると思ってもらえる!と教えられたので、
下手なイラストやデッサンまで作品に入れていました。。恥ずかしい。


イラストやデッサンは入れなくていいです。


Illustratorでパス化したキャラクター等は採用の参考になるのでいれましょう。


課題で描いた「パステル画の絵本の表紙イラスト」などは、、 
はじをかくだけかと思います。(はずかしかった…)


作品が足りない際は、見よう見まねでいいので、
折込チラシを再現してつくったものを入れましょう。
トレースができるかどうかの指標になります。


***


◎作品集全体にデザイン性を求めなくてもよい


フォーマットをつくらなくてもいいです。
(ちゃんと中心に配置されていれば、枠をつける必要はありません)

作品の質が大事なので、
フォーマットに時間かけてるくらいだったら作品数を増やす。
チラシをトレースしましょう。

(不動産の間取りや地図のトレス能力は必須です)


***


◎A4サイズで5〜10枚ほど、ミニ作品集をつくってホチキスでとめて会社に貰ってもらう

上出来な作品を5〜10枚ほどピックアップして、
A4サイズで印刷し、ホチキスでとめて、
「採用の参考になさってください」と面接担当の方に渡しましょう。


それをあとで部長、社長、制作部の面々で見て、
これくらいだったらうちでもつかえる、等判断してもらえますし、
ここができてないから教えてあげないとね、
などの会話に発展する場合も。


面接担当がそこの責任者、という場合だけではないので、
これを渡すことはすごく重要だと思います。

採用の確率が上がります。



***


こんなところでしょうか。


面接では自信満々な態度より、控えめで、いうことききそう…という態度でいったほうが無難かと思います。


卑屈すぎたり、挑戦的な態度は、やめましょう。

受け答えは、素直&ほがらかに。


特にインハウスデザイナーは
面接担当の方の中で、デザイナー=オタクきもい、の方程式が
他のデザイナー(?)により構築されているので、

常識も節度もあることを伝えるために、余計なことを言ったり聞いたりするのはやめましょう。


広告代理店ではない、一般企業内のデザイン職のアルバイトの面接で、

「応募してくるのがオタクっぽいひとばっかりだったけど、変なこと聞いてくるし、態度もおかしいし、怖かった」

と仰っていました。



***


ということで、面接の参考になればさいわいです。

卒業制作と就活でいっぱいいっぱいになる自分に、ラクをさせてあげてください。

その辺りで売っている、A4サイズのファイルでいいんです。
大事なのはポートフォリオの中身です。


ちなみに、

会社に入ってから教えてもらえばいい、
教えてほしい! という態度はやめましょう。


先輩方は、みな、いそがしいです。
体調もすぐれないです。


他の業界のように、一から教える余裕はありません。



今から、できることは沢山あります。


◎パスを早くきれるように練習

◎写真をたくさん見て、よい構図の感覚をつかむ

◎すごい!と思うチラシを集めておく(困った際の参考にする)

◎ショートカットキーを一つでも多く覚える

◎文字詰めの基本を頭にいれておく、実際に作業して3分でできるようにしておく

◎左手でも右手でもマウスを操れるようにしておく

◎色がどの色で構成されているかわかるように掴んでおく
(この色だったらCMYKは何%かな?というふうに)

◎そもそもパソコンに詳しくなっておく

◎スキャンを何度か試してどれがきれいになるか、実験しておく

◎機械にはそれぞれクセがあることを知っておく

◎トレースして鍛える

◎腱鞘炎予防のストレッチを毎日する

◎賽の河原に石を積むような作業を経験しておく


そんなところでしょうか…。

お互いがんばりましょう。


また、
わたしのWebポートフォリオのリンクを貼っておきます。

送って〜と言われることがよくあるので、
Web上にもつくっておくとべんりです。



***

PhotoACにて写真の投稿をはじめました!
ダウンロードして適宜ご使用くださいませ。